ぼくのお月様

もうすぐ三歳になる息子は、世でいう魔の二歳児真っ只中で、あまりにひどい、いやいやや、わがままっぷりに滅入ってしまい近くの保健センターに行った際、発育の先生に相談を持ちかけたところ「すごいですね。ものすごく順調な育ちですよ。こんなに順調に育っているお子さんは見たことないくらいです。」と褒められ「あら、うちの子すごいんだ。」なんてまんざらでもない気分になり、誇らしげに自転車で帰ってきたりしていたものでした。息子には、キライな物がたくさんあって(彼曰くですが)なにより大嫌いなのが、保育園。家でも気に入らない事があったらもう大泣きの大嵐です。そんなときは、抱っこして、ベランダに出、話をします。空にはまあるい月が出ていました。「あっ!お月様!」月なんて教えてなかったので、びっくりしましたがきっと保育園の絵本か何かを見たのかもしれません。そういえば、私も、小さい頃一人ぼっちで寂しい夜空に浮かんだ月をみては、(走ってもついてくるわ。)と嬉しい気持ちになったものでした。「お月様はいつも○君をみてるよ。」と言うとなぜか恥ずかしそうにうつむいてしまいました。それから、また、「あ。小さいお月様。こっちも小さいお月様。こっちも。」というので見上げると星が、ぽつん、と光っていました。それからは、大嫌いな保育園通いの時も、「お月様いてるかなぁ」と昼の月を探します。そうやって息子なりに、心の葛藤や、感情をコントールするやりかたを得とくしていくのかもしれません。 横浜の産科(神奈川)